誰でも簡単に商品を販売できるwebサービスが登場しています。
サービスの提供を行うにあたり、必ず必要となるのが、「価格」の決定ですよね。
サービスを提供する側にとっても、お客さまにとっても非常に重要な要素であるからこそ、「いくらで提供するのがベストなのか」多くの人が迷うのです。
既に価格を決めた方も、これから決める方もきっと少なからず悩んだと思います。
価格を決めてみたけど、本当にこれでいいのかな?売れるのかな?と自信が持てない、または、決め方が分からないという方に向けた記事となっています。
本記事では、『適切な価格』の決め方~サービス(無形商材)提供編~と題し サービス(無形商材)提供に特化した価格の決め方 を解説していきます。
何かを販売・提供する「何か」は、本記事では、商品(物品)とサービス(無形商材) に分けています。
商品(物品)
形がある商材、実際に手に触れることができる商材
【例】食べ物、飲み物、アクセサリー、家電など
サービス(無形商材)
物質的に形を持たない商材、目に見えない技術、情報、体験など
【例】動画視聴サービス、就活サポート、オンライン英会話など
本記事では、サービス(無形商材)の『適切な価格の決め方』となっています。
『適切な価格の決め方』教えます!~商品(物品)販売編~!
価格の決め方をお伝えする前に、価格の決め方で大前提となる考え方 をお伝えします。
価格と購入の関係は、「安ければ買う」「高ければ買わない」という単純なものではありません。
高くてもサービスの内容に魅力を感じてもらえれば購入するお客さまはいます。
反対に、安くても、お客さまがサービスの内容に魅力を感じなければ購入に至りません。
このように価格がサービスの内容と見合っているかどうかはとても重要です。
売れる商品やサービスを目指すために行うべき「内容の見直し」の手順書
価格と商品が見合っているかは、お客さましか判断できません。
どんなに自分で見合っていると思っていたとしも、お客さまにそう思ってもらえなければ、購入には至らないからです。
なので、価格がサービスの内容と見合っているかどうかはとても重要なのです。
前章でも説明しましたが、価格を決めるには、価格が商品と見合っているかが大前提となる考え方です。
それをふまえたうえで、サブスクランプがおすすめする価格の決め方をお伝えします。
時給でいくらほしいかを決めるステップです。
サービスを提供して得たい目標年収、稼働日数、1日の稼働時間の3つを考えます。
時給=目標月収÷稼働日数÷1日の稼働時間
【例】
目標月収を20万円、稼働可能日数を月15日、1日の稼働可能時間を6時間とした場合
20万円÷15日÷6時間=2,222…円
この例の場合、2,300円が時給となります。
道具や教本が必要になってくる場合は、時給にその費用を上乗せする必要もあります。
サービスを提供する際にかかる作業時間はどれくらいかを推測し、時給✕作業時間で価格を決めるステップです。
価格=時給✕作業時間
※ここで決める価格は概算です。
【例】
時給3,125円、作業時間が5時間の場合
この例の場合、25,000円がサービスを提供する価格となります。
類似サービスを参考にして、時給✕作業時間で決めた価格を確認するステップです。
ほとんどの場合、既に誰かが類似サービスを提供していることが多いです。
類似サービスがいくらで提供しているのかを3~5個程度探し、決めた価格が高い~普通~安いのどの位置にいるのか確認してみましょう。
例えば、お客さまが学生の場合です。
就活サポートを必要としていても経済的な理由などで月額30,000円という金額は厳しいと感じる人もいるでしょう。
このようにサービスを契約、購入してくれるお客さまが支払える価格になっているか考えてみましょう。
考えた結果、支払えない価格という判断になった場合は、価格やサービス内容を見直す必要があります。
また、サービスを契約、購入してくれるお客さまがどのような人なのか解像度を上げることにも繋がるでしょう。
サブスクランプがおすすめする価格の決め方はこの4つのステップです。
時給✕作業時間で算出することで、概算を出すことができます。
しかし、時給✕作業時間だけでは、お客さま目線が抜けてしまっているため、実用的とはいえません。
そのため、類似サービスを参考にする、支払える価格か考えるという2つのステップでお客さま目線を付け加えるのです。
ぜひこの順番で決めてみてください。
既に決めている方も見直しをすることが重要です。
ここまで解説した流れで、実際に価格を決めてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
この4つのステップを順番にたどることで新たな気づきを得ることもできます。
得た気づきから、サービスの内容をより良いものにすることができることもあるので、みていきましょう。
【例】就活サポートの場合
サービス内容
提供者の詳細
本業で行っていくため、40万円くらい稼ぎたいという希望があります。
40万円÷20日÷7時間=2,857.14286円
1人あたりにかかる時間を考えます。
2,900円✕4時間=11,600円
就活サポートのあるコースでは、月5回の面接対策、グループディスカッション&集団面接練習会参加(無制限)、90分の講座受講(4種)で、99,000円でした。
この就活サポートを時給にしてみます。
99,000円÷11時間=9,000円
今回設定した時給(2,900円)と3倍以上の差がありました。
よりサポートを手厚くすることで、価格を上げられる予地があることに気づきました。
手厚いサポートの1つの例として、講座の開講は出来そうだなと思いました。
その他、2~3個同じように調べて、11,600円は比較 的中間の価格帯であることが分かりました。
中には、同じような内容で10,000円以下で提供している就活サポートもありました。
値段で判断されないように、伝え方を工夫する必要があることにも気づきました。
アピールできるポイント、就活生の悩みに寄り添った表現にすることが重要だと分かりました。
考える参考として、大学生の姪と甥に協力してもらいました。
姪と甥からの感想は、下記でした。
学生は1万円を払うことは勇気がいる…けど、どうしても行きたい業界がある、会社があるとか意識高い人であれば未経験のことを教えてくれる人がいるのはきっと心強いと思う!
うん、15,200円は高いと感じる…けど、就活ってきっと大変だし、誰に相談したらいいかとか、正解な情報なのかとか、そこをサポートしてくれる人がいるのはかなり強い!
11,600円は学生にとっては気軽に支払える価格ではないと気づきました。
多少高めに見積もっていたので、価格を下げるという選択も必要なのかと思いました。
また、価格は下げずに、サービス内容を増やして価格に対しての内容を充実させる方法もあると考えました。
どうしても行きたい業界がある、会社があるという意識が高い学生が良さそうと、ターゲットの解像度を上げることにも繋がりました。
就活サポートに興味はあるけど、価格でなかなか踏み出せない学生のために、初回無料相談や低価格帯コース、都度払いの1回きりコースなど、数種類のサービスを用意したほうが良いかもとサービス内容の解像度も上がってきました。
しかし、11,600円の価格据え置きでサポート内容を増やすとなると、作業時間は増えます。
現状のサポート人数では、問題なくても、今後人数が増えていくことを考えると、いつか価格を上げるという選択も必要になってくる時がくるでしょう。
その点も考えたうえで、サービス内容を増やすか、価格は据え置きでいいのかを検討しましょう。
ここまで、サービス(無形商材)に特化した価格の決め方について解説してきました。
価格の決め方で迷ったり、悩んだ際には、サブスクランプが無料でサポートしますので、ぜひお気軽に相談してくださいね。