個人で始める定期配送ビジネス完全ガイド① | 定期配送とは?ビジネスのメリット・デメリットや売上UPのポイントを押さえましょう!

個人で始める定期配送ビジネス完全ガイド①

定期配送は、リピーターをして獲得し、売上を安定させることができるビジネスモデルとして多くの注目を集めています。

食品、日用品、ハンドメイド作品など、その他多くのあらゆる分野で取り入れられており、これから始めてみようかとお考えの方も多いのではないでしょうか。

定期配送を開始するための第1歩として、定期配送の特徴を知っておくことが大切です。

そこで今回は、個人で始める定期配送ビジネスにまつわる知識を徹底解説します。

1.定期配送とは

商品を定額料金で、決まった頻度でユーザーへ配送し、収益を得るビジネスモデルです。契約者目線でいうのであれば定期購入とも呼ばれ、その他、定期便、定期コースなどと呼ぶこともあります。

特に、健康食品などの通販サイトで目にすることが多いのではないでしょうか。

購入を継続してもらうために、料金を都度買うより安価に設定したり、送料無料や継続回数に応じて景品をプレゼントするなどの特典を用意し販売促進を図る場合が多い印象です。

2.定期配送と頒布会(はんぷかい)の違い

定期配送と似たビジネスモデルに「頒布会(はんぷかい)」があります。

定期配送も頒布会(はんぷかい)も「定額料金を支払う」、「決まった頻度で届く」という2つの点では同じです。

しかし、細かいことではありますが、明確な違いがあります。これから始めようとしているビジネスがどのタイプに当てはまるのか認識しておきましょう。

定期配送

毎回決まった商品をユーザーに届けるのが定期配送です。

重たい物や、頻繁に購入する物、ネット通販でしか購入できないものを取り扱うケースが多い傾向にあります。買い物の手間を省ける、買い忘れを防げるため、暮らしが便利になったと魅力を感じることができるでしょう。

頒布会(はんぷかい)

毎回決まった商品ではなく、提供側が厳選した商品(毎回異なる商品)をユーザーに届けるのが頒布会です。

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、歴史は古く、昔から取り入れられてきました。

毎月違った商品を楽しむ趣味嗜好の要素が強い点が特徴です。

自分では選ばないようなものが届くことで、新しい発見ができるため、楽しみやワクワク感を感じることができます。反対に、自分の好みでないものが届く可能性もあります。

毎月同じ商品を送る、毎月異なる商品を送るという点で明確な違いがあるにも関わらず、頒布会(はんぷかい)を「定期配送」や「サブスク」という言葉で表しているケースも見受けられます。

ユーザーが認識しやすく、イメージしやすい言葉を使う方が違和感は少なくなります。そのため定期配送やサブスクという言葉を使っているのかもしれません。

定期配送 頒布会

3.定期配送ビジネスのメリット・デメリット

ユーザー側、提供側それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。

双方のメリット・デメリットを把握したうえで、ビジネスを進めていきましょう。

〈ユーザー側〉

メリット

  • 毎回の購入の手間が省ける
  • 買い忘れを防げる

デメリット

  • 解約の手間がかかる
  • 商品を毎回使い切らなければもったいない
  • 継続が家計の負担になることがある

〈提供者側〉

メリット

  • 定額のため収益が安定する
  • 定期配送の申込数(契約数)を事前に計算して無駄なく準備ができる
  • 定期的にアンケートを実施することでユーザーニーズを把握しやすい

デメリット

  • いつでも解約される危険性と隣り合わせ
  • オンラインでのお申込みの場合は、オンラインに不慣れな顧客層を取り込みにくい

4.定期配送ビジネスで安定的な売上を得る方法

ユーザーにとっての定期配送は楽に商品を購入できる点にメリットがありますが、その一方で長期的な購入が負担となり、飽きが早まるリスクもあります。

そのため、いかに顧客を飽きさせず、継続してもらえるかが安定的な売上を得る鍵になってきます。

また、もちろん新規ユーザーを増やすことも必要です。そのための方法を4つ紹介します。

お試しコースを作る

これからずっと継続していくという点において不安を感じるユーザーもいるでしょう。そのようなユーザーのため、商品がどのようなものかを体験してもらえるコースを作ることで不安を軽減し、定期配送申し込みへのハードルを下げる役割を果たしてくれます。

お得感を打ち出す

初月無料や今なら10%オフで購入可能などといった特別感を与えることで、申し込みを促します。また、申し込み後は、継続回数や誕生日月によって特典をつけたり、定期配送申し込みユーザー限定のお得情報開示を考えてみましょう。

ユーザーとの接点を持ち続ける

購入のお礼のメール、商品のアンケートメール、お誕生日月のバースデーメッセージなどしつこくない程度の頻度でメールを送りましょう。これは顧客満足度を高めることに繋がります。

定期配送の間隔を複数用意する

商品が届くサイクルが早く、消費しきれないということで解約されてしまう可能性が高くなります。ユーザーのライフサイクルに合わせ、複数の配送サイクルプランを用意し、自由に選択できるようにすることをおすすめします。

5.まとめ

定期配送は、健康食品や重たい物、頻繁に購入する物で多く取り入れられていると説明しました。しかし、これらだけで使われているビジネスモデルではありません。野菜や果物を生産する農家、日本酒や焼酎を造っている酒蔵、ハンドメイド作家、花屋、カフェ、パン屋、衣類など様々な業種で取り入れることができるビジネスモデルなのです。

自分とは縁がないと思っているあなたも、もしかしたら定期配送で売上を得ることができるかもしれません。そういうことは自分では気づけない場合があるので、第3者に話を聞いてもらったり、相談したりしてみることで新しい道が開くかもしれません。